アロマを取り入れるレシピをご紹介

毎日を健やかに過ごすために、おうちで簡単に作ることができるレシピ。
お料理と同じように、その日に作りたいものをよりナチュラルに。

教室でのレッスンも承ります!
ご希望の方は、お問い合わせ・ご予約ページよりご連絡くださいませ。

『サラサラ!手作りボディーパウダー』
全量:約15g(画像右 白い容器)

汗をかく季節におすすめの、天然素材で作るボディーパウダーです。
・汗の臭いが気になる
・敏感肌で汗と反応してかぶれる
・ナチュラル素材で作りたい

といったことにお悩みの方は、ぜひ一度作成してみてはいかがでしょうか?

材料:画像のパウダー容器右側(白)の容量です。

パウダー容器/27ml用
※今回は自然化粧品研究所さん(www.naturallabo.net)のパフ付きパウダー容器を使用。漏れることもなく、とっても使いやすい容器です!
(画像左の容器はダイソーさんで購入。約5g入りました。)
コーンスターチ/大さじ1杯
→とうもろこしのデンプン。汗の吸着をし、肌の滑りを良くするため、ベースとして。
ホワイトクレイ/小さじ1杯
→汗の吸着、消炎。入れすぎると汗の水分と合わさって皮膚の上でヨレるので注意
酸化亜鉛/小さじ2分の1杯
→収斂、消炎作用があり、皮膚の塗り薬にも使われている。紫外線対策。材料の中ではしっとりしていて、やや重めのベトっとした感じがあり。
珊瑚パウダー/小さじ1
→ミネラルを含み、消炎、抗菌が期待できる。天然珊瑚100%の微粒子パウダー
マイカ(ダイヤモンドパール)/ミクロスパーテル1杯
→鉱物の一種。大きめのラメがキラキラ感を出したい時に輝きます。存在感があるので、耳掻き匙で少しずつ入れるのがおすすめ
焼きミョウバン/小さじ1強
→収斂作用で汗を抑える、殺菌、汗疹に。弱酸性のため、汗をかいてアルカリ性に傾いた肌を中和する
精油/お肌の様子に合わせて
※今回は、暑い季節にひんやり感が欲しかったので、ハッカ油とローズを各1滴ずつ。ローズモヒートのような香りになりました☆ 

注意:お肌が過敏な方は、パウダーに直接精油を垂らすので刺激になることがあります。(私はお肌のトラブルが起きづらいので、今回はハッカを使用しました。)

使用するとすれば、禁忌や刺激がないとされるラベンダー・ホーウッド・カモマイルローマンあたりでしょうか。

その他の香りを楽しみたい方は、ティッシュやコットンに好きな精油を垂らし、パウダー容器の中(粉の上)にポンと1日入れておくと、パウダーに香りが移りますよ。

汗をかく季節の救世主といえる焼きミョウバン。
弱酸性のため、汗をかいてアルカリ性に傾いた皮膚のphを中和する。
汗腺が引き締められ汗が抑えられるため、菌の増殖が防げて嫌な臭い予防。




粒子が大きいので、乳鉢でゴリゴリ

こんなに細かい粒子になりました!

細かくしたミョウバンも、他の材料もすべてチャック式の袋に入れます。

袋の中で全体が混ざり合うように、良く振り混ぜます。茶漉しで濾すと細かくサラサラしたパウダーになります。

精油を入れる場合は、チャック式袋の中の、粉の上に精油が落ちるように注意します。(袋に精油がぶつかると、穴が開くことがあります。)
さらに袋を良く振り混ぜて

容器に移したら完成。

使用期限:1カ月
※パウダーの各基材の保存期間は長く、1年または3年と記載されているものが多いですが、ミョウバンやコーンスターチは湿気に弱いです。そして、精油を加える場合は、香りがフレッシュなうちに使い切りたいので、なるべく早く使い切りましょう。

最後に

それぞれのパウダーの伸び具合や、単体の色などを記してみました。

酸化亜鉛はしっとりしていて、ややべっとりとつきます。

ダイヤモンドパールは少量でも存在感あり。
ミョウバンは、砂利のように小さい粒子が皮膚の上を滑ります。

こういった特性を知り、アレンジをご自身で変えていただき、手作りレシピを楽しんでいただけたらと思います。


『ローズチンキで作るナチュラルクリーム』
全量:約60g

ローズの成分のみを贅沢にお肌に取り入れるシンプルレシピです。
作成中はお部屋中が、上品な香りで満たされていました★

農場で摘み取りをしたバラの花びらを、無水エタノールに3週間漬け込み、チンキを作成。チンキは、植物の水溶性と油溶性の両方の成分がアルコールに溶け出しますので作っておくと便利です。チンキは、4~10倍に薄めて使用します。

今回は、4倍希釈にしてみました。
ローズチンキ10ml+精製水30ml=40ml (Ⓐ)
  

先ほどのローズチンキを希釈した40mlに、
グレープフルーツシードエクストラクト(※)を5滴ほど加えます。

※天然の防腐剤。お水が入るレシピは劣化が早いので手作り化粧品の場合は、2週間を目安に使うのがおすすめですが、防腐剤を入れることによって、1カ月程まで期限が延長されます。



もう一つのビーカーに、
エミュルシファイングワックス(乳化ワックス)を5g、ホホバオイルを10ml計り入れます。(Ⓑ)



Ⓐの水ベースのビーカー、Ⓑの油ベースのビーカーを湯せんし温めます。
両方のビーカーを70度前後まで温めます。

エミュルシファイングワックスが溶けたら、60度くらいです。
冬などすぐに冷めてしまいそうな時は、もう少し長めに温めます。

両方のビーカーが温まったら、湯せんからおろし、油ベースのビーカーに水ベースを2~3回くらいに分けて泡だて器で手早く混ぜます。

すぐに白く白濁します。最初の3~4分をしっかり混ぜながら分離していないかを様子をみます。

分離する原因:①両方のビーカー、またはどちらかのビーカーが温度が低かった。
②水ベースを数回に分けて入れますが、追加するタイミングが遅く、温度が極端に下がり冷めた水ベースを追加してしまった。
③泡だて器でしっかり混ぜてなかった。

100円ショップで売っているカプチーノフォーマーのような電動泡だて器を使用するのもおすすめです。空気が入ってふわっとしたクリームになります!(時間をかけすぎるとカサが増えて容器に入らなくなったことがありました。)

作りたては水っぽいので、容器に流し入れることもできますし、ある程度テクスチャーが落ち着いてから、容器に入れてもOK。

真っ白なきれいなクリームの出来上がりです!

心地よい微香のバラの香りが鼻をかすめます。みずみずしいお肌に導きます。

次ページは、このクリームをクレンジングクリームに!→

今回作成したクリームを、クレンジングとしてその日のうちに使う量をガラスビーカー等に入れ、クレイを少量追加し、良く混ぜます。
例:大さじ1のクリームに対して、小さじ2分の1弱 
  お肌が敏感な方は、さらに少ないクレイの量 

※クレイは、カオリンやホワイトクレイといった、白い色のクレイがおすすめ。比較的マイルドで初心者の方でも使いやすいです。

ご自身のお肌に合わせて、植物油を変えたりするのも楽しいですね。

『ゴートミルクと米ぬかオイルのクレンジングクリーム』
全量:約50g

ビーカーⒶ
グリセリンソープ(ゴートミルク)・・・5g→(3gでは石鹸感を感じず)
精製水・・・30ml
ビーカーⒷ
米ぬかオイル・・・10ml
エミュルシファイングワックス(乳化ワックス)・・・5g

精油・・・5滴~10滴

①ビーカーⒶとビーカーⒷの材料を別々に計り入れ、湯せんにかけます。
②どちらのビーカーも70度前後まで温めます。

③温まった2つのビーカーを湯せんからおろし、Ⓑ(米ぬかオイルと乳化ワックス)のビーカーへ、Ⓐ(ゴートミルクと精製水)を2~3回に分けて入れ、泡だて器で良く混ぜます。

ポイント:※乳化されると白くなります。
温度が低く、乳化されないと分離します。分離したときの見た目は、“ヨーグルトの上澄み液”みたいになります。分離してしまった場合は、精油を入れる前であれば再度湯せんで温めなおし、泡だて器で良く混ぜましょう。

④2つのビーカーの材料を全部合わせた後に、3分程泡だて器で混ぜ合わせます。
分離していないようであれば、手を休めても大丈夫です。

この時点では、まだ重たいクリームではなく、とろりとしたテクスチャー(ビーカーから容器に流し入れられるくらい)です。


⑤粗熱が取れたら、精油を滴下し、さらに混ぜます。

ポイント:クレンジングクリームは、洗い流してしまうので比較的リーズナブルな精油が良いと思います。ゼラニウム、パルマローザ、オレンジ、マンダリン、ラベンダー、ホーウッドなどはいかがでしょうか。


⑥容器に移して出来上がり。
お水を使うレシピは、冷蔵庫に保管し2週間を目安に使い切りましょう。

⑦ 丁寧にクルクルとなじませると、口紅もしっかり落ちます。ぬるま湯で洗い流すと、しっとりと艶感のあるお肌に。洗い足りない方は、その後にいつもの洗顔をしましょう。

米ぬかオイルは、重すぎず軽すぎず、肌馴染みの良い植物油です。コスパも良く、若返りのビタミンといわれるビタミンEが豊富!クレンジングにおすすめです。また、季節やお肌の状態に合わせて植物油を変えても毎日のスキンケアが楽しくなります。

ぜひお試しください。

『ドライフラワーで飾るアロマストーン作り』
全量:約50g

ドライフラワー・・・適量
石膏・・・35g
精製水(水道水でも可)・・・20ml
精油・・・1回に5滴~10滴滴下

石膏を35g計ります。
(私は吉野石膏さんの工作用を良く使います。)

紙コップに石膏を35gになるように計り、精製水(または水道水)を20ml加え、1分ほどおく。

泡立たないように木べらで混ぜる。(アイスクリームが溶けたようなくらいまで)

シリコンモールドに流し込み、両手で少し持ち上げて、机の上でトントンと平らにならす。

ドライフラワーを飾り付けていく。
※すぐに固まらないので、慌てず場所を決めながら飾る。

発熱しながら固まるのでじっくり待ちましょう。

30分程したら、シリコンモールドを一か所軽く剥がしてみる。固まっているようであれば、型から取り出し、穴にリボンを通し完成!

使い方&注意
●滴数はお好みですが、4~5滴がおすすめ。ドライフラワーに精油が付くと色が変わることがありますので、石膏部分に滴下しましょう。 
●使用期限:精油がしみ込みづらくなったり、汚れが目立ちましたら替え時です。 

●アロマストーンの石膏は不燃物です、捨てる時は、地域のゴミ分別に従って捨てましょう。